ゴキブログ一覧
2021 .6.30
なないろ日和
本日,出演しました.
浜谷さんとは前回も共演させていただき,写真のブログ使用も快諾いただきました.
コロナで距離は離れていますが心はダニ仲間でつながっています(笑).
私の趣味にも共感していただき,大変うれしかったです.
また,薬丸さん,香坂さん,スタッフの皆様フォローしていただき有難うございました.
レジェンドも久しぶりお会いして楽しかったです.
2021 .6.29
ヘビ3種脱皮
Shedding of three species of snakes
ここのところ続けて3匹脱皮した.
やっと,前兆が目の白濁見なくても皮の色でわかるようになってきました.
ボールパイソンに続いてアオダイショウ.
小の方です.
前回の脱皮から約2か月後.
次がシマヘビ.
こちらも約2か月後.
餌も食べており,現在健康状態は〇.
唯一,アオダイショウ大が全く食べてくれません.
2021 .6.28
ワモンゴキブリ羽化
Emergence of the Periplaneta americana
先週の大きかった方の幼虫が羽化した.
今回の一番乗りは孵化してから約200日でした.
前回クローンと言いましたが,ここで飼育している単為発生群は,前胸背板の模様や体長が見事に一緒です.
羽化するまでは一卵鞘ごとにまとめ飼育しますが,羽化後が1個体ごとに管理し卵鞘を取ってF13へとつないでいきます.
2021 .6.25
ワモンゴキブリの成長差
Differences in the growth of Periplaneta americana
一つの卵鞘から同時期に生まれても,各個体の成虫スピードには差が出るのは普通のことである.
この差がどの範囲だと普通なのか?
ワモンゴキブリだと幼虫期間は134~1,031日の幅がある(緒方ら,1989).
こちらは,2020年12月に1卵鞘から孵化したワモンゴキブリ幼虫.
この中に幼虫は何匹写っているでしょうか?
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正解は5匹.
見つかりましたか?
答えはこちら↓.
数字だけだと「幅があるね~」程度だが,実際にの差を見ると毎日ゴキブリに接している私もびっくりした.
しかも,この個体群は12世代も単為発生しているスーパークローンである.
並んだ写真.
みな同じ瞬間に生まれた個体たちです(飼育温度は当然一緒).
不思議ですね.
この仔が成虫になったときにはお知らせします.
下手すると2年以上先になるかもしれません.
お楽しみに.
2021 .6.24
ガジュマルクダアザミウマ
Gynaikothrips uzeli
ベランダに置いてあるガジュマルの葉が見事に貝状態なので割ってみた.
ダニかアブラムシの仕業かと思ったらアザミウマっぽい.
ネットで調べると本種と判明.
悪そうな顔をしているといつも思う.
ウルトラマンに出てくる宇宙人のようだ.
本州以南,小笠原にも侵入しており,ガジュマルの新葉に寄生し,寄生葉は吸汁・加害によりケロイド状の凹凸を生じて極めて見苦しくなる(上住,1988).
見事な表現.
まさにその通りです.
このような状態の葉は多くはないが,増えると嫌なので摘み取るとこれだけ発見.
しばらくは様子見です.
2021 .6.23
クマネズミの門歯
Incisor of a Rattus rattus
1歳半のクマネズミが死亡していた.
たくさんケージがあるので,すべて観察できていないが,2年を超えた個体は寿命が近づいているのでこまめに様子は見るようにしていた.
しかし,2歳未満は普通は死なないので全く気が付かななかった.
いつものように死因の推測と内部寄生虫を見るために解剖しようとして死因が想像ついた.
上顎の門歯がない.
上顎に食い込んでいる.
いつなくなったのか?
これでは餌が食べられない.
体重も99gしかないので餓死の可能性大.
ドブネズミの下顎門歯は臭2.8㎜伸びるとされている.
それから逆算すると普通は歯ぐきから5㎜程度なので,この個体15㎜程度とすると,10÷2.8=約4日前?
む~.
かわいそうだが早く気が付いても歯を移植はできず,とりあえず歯を短くして紛餌などを与えてどうなったかであろう.
野外で拾う頭骨もこういった歯の個体はそれほど珍しくなく,自然界の生活の方がもっと過酷なのかもしれない.
2021 .6.22
Archiblatta hoevenii
Archiblatta hoevenii
考えるところがあり,飼育を再開しました.
成果が見られればまたご報告します.
とりあえずはエリンギを食べる幼虫.
2021 .6.21
雑事18
Little things 18
3月15日にモモタマナのハダニ駆除を行ったが,完全復活している
葉裏を見てもシミ一つない良い状態.
葉もいい感じに枯れてきており,ちょうどストックが減っていたので都合よし.
ちなみに鉢上に養生テープをしているのは,イエシロからのクロバネキノコバエ類が移っていないか確認するために貼ったが,発生はなく面倒なのでそのままにしてあるが,植物の生育には問題ない感じ.
室内飛ぶコバエ類は慣れっこになりつつあるが,おかしな飛び方をする虫がいたのでよく見ると寄生蜂っぽい.
写真を撮った直後,すごいスピードで消え去った.
室内の鱗翅目は,たまにカシノシマメイガはいるが年に1~2回しか見ないのでそれの寄生蜂ではなさそう.
やはり,Periplaneta属に寄生するヤツだろうか.
ボールパイソン脱皮.
今回はくるんと剥けた.
脱皮前.
明らかに色が違いますね.
脱皮殻.
野球のボールみたい.
脱皮前にマウスをモリモリ食べていたので調子がよかったのでしょうか.
2021 .6.18
Therea olegrandjeani♂の寿命
Life span of a male Therea olegrandjeani
2020/10/25に羽化した♂.
本日死亡.
成虫寿命約230日でした.
♀は約120日.
産んだ卵鞘9個.
孵化した卵鞘8個.
各1個体の例なのでばらつきはあると思います.
白の多い個体同士を結んだので幼虫がどうなるか.
冬ごろに成虫になるでしょう.
2021 .6.17
ショウジョウバエの殺虫
Insecticide for fruit fly
飼育室内に春以降たまに数匹のショウジョウバエが飛んでいる.
ノミバエも日によって数匹飛んでいる.
発生源は全く不明.
ちょうど1年前にも同じようなことを書いているが,毎年同じことの繰り返し.
こんなんでは,PCO失格といわれそうだ.
が,どうも内部発生ではなく,サッシの隙間から入ってきているのではないかと最近は考えている.
見ていると,レールのところから飛び出す虫を見ることがある.
殺虫は,当然殺虫剤は使いたくないのでアルコールスプレーか洗剤スプレー.
最近は洗剤が多い.
かけるとこんな感じで張り付いて死亡してくれる.
床に落ちた個体.
アルコールも洗剤も一長一短あるので使い分けをした方がよいだろう.
2021 .6.16
白眼クロゴキブリの現状
Current situation of the white-eyed Periplaneta furiginosa
当然ながら幼虫の死骸が発生している.
健康な群れなら起こりえない現象.
ぱっと見で生きている個体は数匹.
飼育当初から使用しているこのシェルターも捨てたいところなのだが.
奇跡的にこの隙間には初齢幼虫が数十匹ほど潜んでいるので処理できない.
元気付けに葉を入れる(気休め?)
2021 .6.15
モリチャバネゴキブリ 0/4
Male-female ratio is 0: 4
先月,拝島方面に行きモリチャバネの幼虫を4匹捕まえてきた.
すべて成虫になったので雌雄確認したらすべて♂.
過去の経験から4匹いれば必ずペアが取れたのだが,今回は残念.
確率的には1/16.6%を引き当ててしまいました.
まあこうゆうこともあるでしょう.
メジャーなモリチャバネなのであきらめも納得もするが,これがキスジゴキブリやキチャバネゴキブリで起きたら少しへこむ.
そう考えると,一昨年ツチゴキブリの幼虫2匹がペアになったのは運がよかった.
2021 .6.14
ヒバカリ幼蛇
Hatchling Amphiesma vibakari
神奈川に住む社員が玄関にいたヘビを捕ってきてくれた.
このサイズは明らかに今年生まれた子供のようだ.
本には5~6月に交尾をし,産卵後1か月で孵化とあるので,今年最速の仔だろう.
温暖化の影響もあるのかな.
このヘビ,日本の在来種なのだが,国立環境研究所の侵入生物データベースに記録があるのをご存じだろうか?
私も最初「えっ」と思ったが,伊豆諸島(三宅島,御蔵島)では移入分布種として排除対象となっている.
さて,この仔をどうするか.
ヒバカリの成蛇は以前に飼育したことある.
その時は,ドバミミズを捕ってきてストックして与えたが,これが予想外に大変であった.
1匹のヒバカリの飼育に,ミミズの飼育ケース2つ程度を維持しなければならず,また,ドバミミズって飼育難しい?
なかなか維持できず,何を飼育しているのかわからなくなり断念した.
郊外でミミズやオタマジャクシが捕れる場所なら飼育できそうだが,街中では大変だろう.
というわけで,写真だけ撮って元居たところに返してもらうことにした.
2021 .6.11
ゴキブリ食いダニ大暴れ
Mites outbreak that eat cockroaches and kill them
Polyphaga aegyptica
ケース内の個体密度が高くなると暴走を始めます.
このダニに関しては諦めていますが,何度見ても嫌になりますね.
仕方なく,水洗いをしてダニ忌避マット100%に戻しました.
万が一を考え,幼虫と成虫を数匹ずつ分けて保護し,災難が過ぎるのを待ちます.
2021 .6.10
スズキゴキブリF2!!!
Periplaneta suzukii F2 !!!!!!!
4月に大改装し,2ケージに分けました.
そのうちの1ケージは,幼虫もなく成虫が2匹だけとなり,もう一つのケージに合流させた.
そして,合流させた後まあ一応見ておくかで,材を裏返すと居たたたたた.
拡大.
最初は別のゴキブリがコンタミしたかと思いましたが,まあそれはありえない.
ついにやった!
F2出た.
普通に累代出来ている人にとっては大したことではないかもしれませんが,ゴキブリ飼育を始めて20年以上.
初であり超感動.
総数は調べませんでしたが,3匹は確認.
卵鞘1個分でしょう.
産下された卵鞘はおそらく100以上.
その中の一つ.
それまでに餌もいろいろ試したりしたので,偶然なのか試した餌が良かったのか今のところ不明.
まずは,この幼虫を無事成虫にすることだ.
2021 .6.9
シロマダラ脱皮早まる
Molting earlier than expected.
脱皮した.
2日前に前回より少し大きめのホオグロを入れたが食べなかった.
やばいなーと思っていたら脱皮した.
冬場は脱皮間隔が60日だったが,その後45日→38日→今回30日.
シロマダラ餌食いは制覇したつもりだったが,そうは簡単にさせてくれないようだ.
2021 .6.8
マダラゴキブリF3
Rhabdoblatta guttigera F3
すでに初齢幼虫がいることは確認済だがこの中に何匹いるか?
約1か月前に床替えしたばかりだが,この時にしておかないと後悔するので,すべて新品にする.
数ある種類の容器の中で,うまく収まるものを選択.
床材を敷いていく.
今回は水ケースの底に魚用の砂を敷く.
成虫は♀が2匹.
幼虫は18匹.
ケースそこには干からびた初齢幼虫が転がる.
毎日観察すればこのような個体も救命できるのだろうが,なかなか難しい.
入れた葉はそれなりにかじっていますね.
本気出したセットの完成.
♀の産卵による追加幼虫に期待したい.
2021 .6.7
机の虫
Bugs that came on my desk
白っぽく薄っぺらな生き物が手の表面で跳ねていたので,新手のノミか?と思ったが小さくて見えない.
どんどん小さいものが見えなくなってきた.
とりあえず逃がしては正体不明のままなので手のひらで軽く峰打ちを食らわせ眠らせた.
寝た.
と ここで,「峰打ち」って何?と思い調べてみた.
私としては,死なない程度に動きを止める動作の意味で使ったが,調べると知らないことがたくさんあることに驚かされる.
「峰打ち」とは刀の背で打つこと.ok.
一応殺すことを目的としないことのようだが,実際には一般的な打ち方ではなかったそうだ.
なぜなら「侍は殴りあいの時は抜刀しない.抜刀するときは必ず敵を殺すとき」らしい.
そりゃそうだ.納得(詳しくはネットで見てください.なるほど話があります).
で 戻って.
正体はアザミウマの1種でした.
植物の汁を餌とする農業害虫ですね.
外を歩いてきたので体に付着したのでしょう.
殺してはいないので立ち上がる.
こうして見るとかわいい顔(外見)をしているのだが,農家の方にしてみると大害虫ですね.
もう1種.
ノミバエ類.
こいつは室内に1匹いただけで仕事ができなくなるほど不快です.
先日珍しく外食(一人食いの店です)したら,目の前を1匹走り回っており,広い店内なのでどこかに行けばよいのにしばらく視界内をうろうろしていた.
よっぽど「パシン」とつぶそうかと思ったっがまあ,大人は黙って食事を終えた.
下手すりゃ,食べた物の中にも入っていたかもしれぬが,それを想像すると食べられなくなるので,「虫いる」として食べた.
こいつも机に飛来.
走り回る.珍しく一発で仕留めることができた.
峰打ち.
動き出したのでエタノールをかけてとどめをさす.
潰してしまうと写真撮っても使えないので,この手加減が難しい.
2021 .6.4
キョウトゴキブリ
Asiabatta kyotensis
一時期増え方に変化を感じたので,葉を入れ様子を見ていた.
幼虫,成虫が入り乱れる状態となったので床替えを実施.
羽化後の虫体.
綺麗です.
水容器にミズゴケを載せているが,糞と卵鞘と孵化したばかりの幼虫が入り交じり,アンモニア臭が漂う.
この匂いは本種の特徴だろう.
ミズゴケどけるとガーゼが腐食してトロケかかっている.
こうなると,穴から幼虫も侵入してしまう.
綺麗になりました.
本日より始まりました「ゴキブリブログチャンネル」.
https://www.youtube.com/channel/UCKVwntDFM2ovGBCXHtdhS9g
楽しんでいただけたでしょうか.
こちらはこちらでマイペースで進めていきたいと思います.
引き続きよろしくお願いいたします.
2021 .6.3
Polyphaga saussurei初齢幼虫とお知らせ
Polyphaga saussurei nymphs and Announcements
続けてPolyphaga saussurei.
卵鞘が孵化して加齢してきたので通常の飼育容器に移すことにする.
半年ほど前に孵化したケースはこのくらいに育ちイモ洗い状態.
これ以上ケースを増やしたくないので,成虫が数匹残るケースに入れる.
成虫はかなり長生きします.
「かなり」ではひどすぎるので,今度記録してみます.
明日は何の日かご存じでしょうか?
6/4.
ムシの日です.
日本の昆虫既知種は30,747種(日本分類学会連合(2003) 第1回日本産生物種数調査 http://ujssb.org/biospnum/search.php)と言われており,総数から考えると天文学的な数が生息している動物の「日」なわけです.
そんなわけで,祝日にしてもいいくらい重要?な日と考えます.
そこで,それに合わせて動画ゴキブログ.
「ゴキブログチャンネル」を明日から始めます.
開店予定は16:30.
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ こちら.
https://www.youtube.com/channel/UCKVwntDFM2ovGBCXHtdhS9g
勇気のある方は見てください.
2~3週に1本ペースで上げていきたいと思っています.
2021 .6.2
ヤネホソバの交尾器
Male genitalia of the Eilema fuscodorsalis
ヤネホソバと思いつつも図鑑見ても今一つ確証が持てない.
成虫を見て図鑑と比較しても,展翅するとなんか違う?
幸い,原色日本蛾類図鑑に主要Eilema属の交尾器が図示されていたので,観察してくることにした.
交尾器の摘出はゴキブリで慣れてはいたが鱗翅目は初めて.
が簡単にできた.
各部の細かい名称はパスして形態だけ見ると見事ヤネホソバでした.
(間違っていたらご指摘ください)
蛾類は生きているときの静止状態は翅を閉じた状態が多く,生体の写真から同定するのは大変です.
というか,無理なんでしょう.
良い本ないのでしょうか.
2021 .6.1
Polyphaga saussureiとTherea olegrandjeani
Polyphaga saussureiとTherea olegrandjeani
Polyphaga saussurei ♀.
単為生殖するため♂は存在しない.
体のバランスや胸背板後縁に列生する金色の毛がシナゴキブリの♀によく似ています.
しかし,大きさが結構大きいのです.
Corydiidae科のTherea olegrandjeaniと比較してみました.
どちらも♀です.
でもこの形はゴキブリらしくないですね.
糞虫?ガムシの陸上版?
癒される形をしていますね.